相続登記はした方がいい?

お父さんが亡くなって、しばらく経つけどそう言えばうちの家の名義はお父さんのまま。
固定資産税は支払ってるし、これまで特になんの支障もなく生活できたけど…それでも家の名義変更はした方がいいのかな。
でも、家の名義変更となるとお金も手間もかかるし…
そんなお悩みを抱えていらっしゃる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今日は、相続登記にまつわる疑問にお答えしようと思います。

Q.家の名義変更って何?
A.家の名義変更とは、法律的に言うと「相続を原因とする所有権移転登記手続き」のことです。簡単に言うと、例えば今までお父さんの持ち物だった家を、お父さんが亡くなったことによって、相続人の一人であるお子様の持ち物に変える手続きということです。

Q.役所には、「相続人代表者指定届」を出して、固定資産税はきちんと払っています。これで、名義変更は出来ているのでしょうか。
A.それだけでは、名義変更したことにはなりません。
法務局に申請書と必要書類を揃えて申請しない限り名義変更がされることはありません。

Q.でも、今まで特になんの支障もなかったのですが、そもそも名義変更は必要なのでしょうか。
A.まず、不動産の名義変更手続きの義務があるかと言えば、義務はありません。
ただ、亡くなった方の名義のままで長期間放置してしまうと、後々面倒なことになる可能性があります。

Q.面倒なこと…例えばどんなことでしょうか。
A.不動産の名義変更をするためには、遺産分割協議といって相続人の方全員がお話し合いをして、誰の名義にするかを決める必要があります。
名義変更をせずに長期間放置しておくと、相続をした人も亡くなり、新しく相続が発生します(数次相続と言います)。
そうすると、相続人の数が増え、お話し合いをすることが難しくなってしまいます。
例えば、相続人の一人が遠方に住んでいたり、連絡が取れなくなってしまったりした場合、お話し合いをする機会自体を設けることも難しくなってしまうのです。
ですので、出来るだけ早めに名義変更を済ませることをおすすめします。

Q.他にも不都合が生じる可能性はありますか。
A.例えば、家を売却したいと思った場合、まず相続による名義変更手続きをした上で買主の名義に変更する必要があります。
ですので、家を売ろう!と思い立ったときにスムーズに売却手続きが進まないといったことが考えられます。
その他にも、名義変更をしないでいるということは、法律的にはそのお家は相続人全員で共有しているという状態になります。そこで、相続人の一人が借金をしてしまった場合、その相続人の持分を金融機関に差し押さえられてしまうというリスクもあります。
また、名義変更に必要な書類の収集が困難になる(役所の書類には保存期限があります)こともあります。

Q.名義変更は、早めにした方がいいことは分かりました。では、自分ですることも可能でしょうか。
A.可能です。
ただ、ご自身でされるとなると、まず亡くなった方の生まれてから亡くなるまでの連続した戸籍を収集する必要があります。(その他にも必要書類が何点かございます)
そして、法務局に申請することになるのですが、申請手続きは法律によって細かい決まりごとがありますので、もし書類に不備があった場合、何度も法務局に足を運んで頂く必要があります。
(例えば、同じ読み方の漢字でも、申請書に記載した漢字と戸籍や登記簿上の漢字とが少しでも違っていたら”補正”といって、やり直しをするように法務局から呼び出しの電話がかかってきます。)
また、法務局は平日しか開いていませんので、お仕事をされている方はお休みして頂く必要もございます。

以上より、相続が生じた場合は出来るだけ早く名義変更の手続きをすることをおすすめ致します。
私が、相続登記のお手伝いをさせて頂いたお客様の中には、長期間亡くなった方の名義のままにしてしまっていたことから、新しい相続が発生して、相続人の確定と確定してからのお話し合いに手間取ったというケースが何度もありました。
このようなことが起こらないためにも、亡くなった方が不動産をお持ちの場合は早めに司法書士に相談することをおすすめします。

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