数次相続と代襲相続

先日のQ&A“相続登記はした方がいい?”で、「数次相続」という言葉が出てきたと思います。
今日は、数次相続の具体例と数次相続と良く似ている「代襲相続」について説明したいと思います。

Q.数次相続の具体例を教えて下さい。
A.数次相続とは、遺産分割協議(相続人間でのお話し合い)をせずに長期間放置していた間に、相続人が死亡してしまった場合に生じます。
例えば、父、母、子2人の4人家族だとして、お父様が亡くなり、遺産分割協議をしないうちにお母様も亡くなった場合が数次相続の状態です。
本来であれば、お父様の遺産分割協議はお父様の相続人であるお母様とお子様の3人で行う必要がありますが、お母様は既に亡くなっています。
この場合、お子様達はお父様の相続人として、さらにお母様の代わりに遺産分割協議に参加することになります。
なぜなら、お子様達は、お父様の相続人であると同時にお母様の相続人でもあるからです。

Q.その場合でしたら、放置していた場合と手間自体は変わらないように思うのですが。
A.確かに上の事例では、相続人の数は増えてはいません。
しかし、お母様を相続するのが本当にお子様2人だけなのか。他に相続人はいないのか。ということを証明するために、お母様の生まれてから亡くなるまでの戸籍も必要となってきます。
ですので、戸籍取得の手間が増えることになります。

Q.では、代襲相続とはどういう状態ですか。
A.代襲相続とは、「生きていれば相続人だった」という地位にあった人の子供がその人に代わり相続人になる、という状態を言います。
つまり、数次相続はお父様が亡くなって、次にお母様が亡くなってというように順番に死亡が発生したが遺産分割協議をしていない状態です。
これに対し、代襲相続とはお父様が亡くなったので、そのお子様が本来なら相続人となるはずが、お子様がお父様より先に亡くなってしまっているのでお孫さんがお子様の代わりにお父様を相続する状態です。
このように、数次相続と代襲相続は亡くなった順番の違いによるものということになります。

上の数次相続の事例では相続人自体は増えていませんが、数次相続が何度も生じることになると相続人の数が大幅に増えることは言うまでもありません。
相続関係を把握しているうちに、不動産や預貯金の名義変更を済ませることが得策かと思います。

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