借金の時効成立を狙うのは難しい?①

消費者金融からの借金が時効で消滅するタイミングの記事の中で、消費者金融からの借金の時効期間は5年ということを書きました。
そこで、借金の時効消滅を待てばいい?時効消滅を待つことにデメリットはあるの?という疑問にお答えしようと思います。

Q.アコムなどの消費者金融からの借金は、最終返済日の翌日から5年で時効消滅しますが、最終返済日から5年経過すれば、勝手に借金は消滅するのですか。
A.時効が完成したとしても、何もしなければ時効消滅による利益を受けることはできません。
 時効が完成したら、時効の援用という手続きをとる必要があります。
 時効援用を確実にするには、内容証明郵便という方法で手続きすることが効果的です。

Q.内容証明郵便とはどのようなものですか。
A.内容証明郵便とは、郵便局と差し出し人の手元に、送付した文書と同じ内容の控えが残るタイプの郵便です。
 これを利用すると、相手から「そんな郵便は受け取っていない」と言われるおそれがなくなります。
 また、内容証明郵便には確定日付が入りますし、配達証明をつけておけば、いつ相手に送達されたかも証明されます。
 内容証明郵便を書く場合には、3通全く同じ内容の文書を書く必要があります。
また行数や列数などの書式もあるので、それに従って作成しましょう。
内容証明郵便を発送できる郵便局は限られているので、事前に取り扱いがあるかどうかを聞いてから郵便局に持参して郵便を発送します。
インターネット上の電子内容証明郵便もあるので、利用しても良いでしょう。

Q.それでは、最終返済日から5年経過すれば内容証明郵便という方法で、時効援用手続きをすればいいのですね。
A.そのとおりです。
ただし、時効には中断の可能性があることに注意が必要です。

Q.時効の中断とはなんですか。
A.時効の中断とは、時効期間の完成中にその事由が起こると、時効進行が中断してまた初めから時効期間のカウントが開始されてしまうことです。
 時効の中断事由にはいくつかありますが、その典型例が債権者からの請求です。
債権者から裁判上の請求があった場合には時効の中断が起こりますので、アコムなどからの借金の裁判を起こされると、時効は中断してしまうのです。
 この場合、判決が確定してから再度時効期間のカウントが開始しますが、時効期間は5年ではなくなります。
 確定判決にもとづく権利の時効期間は10年になるので、この場合の時効期間は10年に延びてしまいます。
 このように時効には中断があるので、10年ごとの裁判を繰り返している限り、一生かかっても借金の時効が完成することはありません。
 つまり、結局のところ借金を時効によってなくすのは難しいということです。
 時効完成によって借金を踏み倒そうという考えは、持たない方が得策です。

以上より、最終返済日から5年経過すれば内容証明郵便という方法で、時効援用手続きをすれば借金は時効消滅します。
しかし、債権者からの請求等により時効の中断がされてしまうことを考えると借金を時効消滅させるのはなかなか困難であると言えます。
では、次回は、時効援用することのデメリットを中心にお話しようと思います。

お問い合わせ・ご相談はこちら

トップページへ

関連記事

  1. 数次相続と代襲相続
  2. リボ払いの返済が終わらない!
  3. 相続放棄って何?
  4. 相続登記必要書類に有効期限はあるの?
  5. 遺言書がある場合はどうすればいい?①(自筆証書遺言がある場合)
  6. 消費者金融からの借金が時効で消滅するタイミングって?
  7. 遺留分減殺請求を行う方法と手順①
  8. クレジットカードが返済できないとどうなるの?

Twitter

PAGE TOP